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ホウ素は、2001年に排水基準として海域230mL、海域以外10mg/Lの値が制定されました。
以来、2004年、2007年と暫定排水基準の見直しが行われており、今後の更なる基準見直しにより、ホウ素含有排水への対応が余儀なくされることが予想されます。
ホウ素の処理技術として、凝集沈殿法、イオン交換法、膜分離法などがあります。
いずれも大容量の排水に対しての除去は効率が悪く、課題を抱えているのが現状です。
例えば、凝集沈殿法を採用する場合、処理水のホウ素濃度を数mg/Lとするためには、大量の薬液注入と大量の汚泥が発生します。
またイオン交換法を選択する場合、原水中に共存するイオンによって効率的な除去が難しくなります。
このテキストでは、ホウ素を処理・回収する技術を、わかりやすく説明する事を目的に作りました。
【テキスト目次】
1)ホウ素について
2)ホウ素とは?
3)キレート吸着剤(樹脂)
4)キレート吸着剤(繊維)
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